原油・原料油を精製し石油製品および石油化学製品を生産。京浜製油所は、蒸留装置、分解装置、改質装置および脱硫装置を組み合わせ、サルファーフリー(超低硫黄で環境にやさしい)のガソリンや中間留分の生産比率を高めることが可能な装置構成となっています。また、東亜石油の所有する重質油熱分解装置(FLG・フレキシコーカー)は、東亜石油で世界初の商業運転を開始した装置で、日本で唯一の設備です。
石油精製には、様々な技術が不可欠です。生産計画や出入荷管理の管理業務、装置やポンプ・温度計や流量計などの設備管理、プラントの設備改造やプロセス設計などの技術検討、そして日々変化する油の性状や外気温による装置の変動を予測・調整する運転管理。
こうした技術力を駆使して産み出された石油製品が、我々の日々の暮らしに貢献しています。
石油精製プロセスで発生する副生ガスや残渣油などの付加価値の低い原料を、燃料として有効活用し電気に変換する火力発電所を運営しています。
発電所はガスタービン発電とボイラータービン発電の2系列で運転しています。ガスタービン発電では、その廃熱を利用した廃熱回収ボイラーを用いたコージェネレーション設備を設けており、エネルギーを無駄なく使用しています。
2003年に営業運転を開始した発電所は自動化が進み、大きな設備にも関らず、運転を管理する交替勤務者は1班4人の少数精鋭で運転しています。
発電所の運転は、電気に関る知識はもちろんのこと、発電量や所内の燃料バランス・蒸気バランスなど、広い視野で状況判断する能力が求められます。